日の丸建設テック

建設現場の未来1

※長文のため、2回に分けて発信します。

 現在の建設業界の製造現場は、すべて人手で行っています。様々な電動工具もしくは重機が発明され、細かな作業の作業スピードや重いモノや大きいモノの運搬は昔から比べると格段に向上していますが、未だに基本はすべて人力であり50年何も変わってない状況が続いています。

 車のエンジン出力は馬車からの名残で、馬1頭の力✖️頭数=〇〇馬力(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E5%8A%9B)とで表現されていますが、現在の動力元は馬ではなくエンジンやモーターです。また、他の業界に目を向けると、海外での製造など安い賃金の地域での製造や自動で製造を行うロボットラインによって無人化が進んでいます。他の製造業が海外で製造できるのは2つの要素があると考えます。1つは流通できる大きさや重さであるということ。もう1つの理由は、作業内容を自動化や単純化することで言葉の通じにくい場所でも簡単に製造ラインを構築できるノウハウを開発していると言うことではないでしょうか。

 一方、建設業界が販売する商品は一般的に運送ができない大きさであり、当然モノを流しながら製造するライン製造は不可能です。そのほとんどが、現地で製造を行う必要があるもので、一般製造業界の技術をそのまま利用することは難しいですが、私はこれまでの工場生産で培われたロボットや機械の技術を応用することは可能である考えています。そのためには、生産工程を見直し、人や装置を固定し商品を流すライン製造ではなく、商品を固定してロボや人がその周りを順番に流れるようなイメージの「逆ライン生産」と呼べる、製造方法の設計できれば、多くの建物の多くの部分が自動製造できる可能性は大いにあると考えられます。